ぐしゃのいし

　ブログに絵を載せていってはどうかと考えた。そうすれば、すでに絵というひとつの大オチがあるのだからブログそのもののオチがなくてもいいような気がするし、適当な文章でも許してもらえそうな感じがする。何も思いつかなかったら絵自体の話をすればいいわけだ。さっそく何も思いつかないのでこの絵の話をします。よく「男の子は『良い棒』を見つけるとぶん回す習性がある」みたいなこと聞くけどわたしも良い棒は好きだったな～と思いながら描いた。

　一年前くらいからふわふわとしたタロット占いをやっている。魔夜峰央タロットを博多駅でなくしちゃったのでライダー版（ウェイト版）のカードを新しく購入した。ライダー版というのは、「タロット」とググッたら最初に出てくる絵柄のカードで、解説本などはほとんどこれに準拠してある。そのうちの「愚者」です、シャツの柄も元絵に寄せてみたんだけどかわいくない？こういう柄の浴衣ほしい。

　愚者のカードがあらわす意味は文字通り愚かものとか、軽率であったり変わり者、いい意味だと旅の始まり、若々しさみたいな感じらしい（英語の解説サイト見たらせん妄とか浪費家とか散々言われていた）。

　できるだけ元の絵のキーワードとかを外さずに描きたくて、でもそのまま模写じゃ意味がないから、「崖」を「チャックの開いたカバン」にした。私はよくチャック全開のままリュックを背負っちゃうんですが、ラッキーなことに何か落としたりしたことはない。確認する間もなくずかずか歩き出した感じ、一歩間違えば大変なことになる、でもそういうとこが開放的なイメージの愚者に合ってるんじゃないかなと思う。

このカードって、「男はつらいよ」の寅さんなんじゃないかな。今ちょっとググってみたら

「仏様は愚者を愛しておられます。もしかしたら私のような中途半端な坊主より、寅のほうを好きじゃないかと、そう思うことがありますよ、さくらさん。」

って御前様のセリフがあったそうで、へ～　いい台詞じゃん

　神さまに愛される愚者という図、自分のカプ論をぶちまわしてしまいそうになるけど我慢します

　寅さんみたいな生きかた、「愚者」であることって男にしか許されてないような気がしてそれは嫌だなと思う。男にしか許されてないというか、女の風来坊って”意志”が必要じゃないですか？マジの風来坊って無理じゃないですか？もしかすると、今の私の状況をこそマジの女風来坊と呼ぶのかもしれませんが…

　男らしさというのが「身を立てて、女子供を養うこと」にあり、それを失う事が風来坊をつくるっていう構図だったから女の風来坊は可視化しなかったけど、これからどんどん増えるのかな、女風来坊が。「旅を仕事に」って言ってる人とかつまりそういう存在なのかもしれない、でもあの人たちって何か”意志”があるじゃん！話題が戻りましたね　意志をもってふらふらしたくないんだよな私は　もう何もやりたくない　タイトルとかも考えたくないもん　助けて～

大学のめちゃ有能教授が提出物BOXに愚者のカード貼ってるので今度真意を確認しようと思います。